11月吉日、日差しもあたたかく、この日は風の少ないとても穏やかな1日でした。
カノンでは、お預かりしておりました故人様のご遺骨を、松島湾にて散骨を執り行わせていただきました。
宮城県 松島湾での海洋散骨
海洋散骨は、「自然葬」の1つとも言われ、故人様のご遺骨を自然に還す供養の形です。
故人様のご遺志で散骨をご希望されていらっしゃる場合や、お墓を持たない、納骨堂に遺骨を預けないなどのご選択をされたご家族様から多く選ばれているのが、海洋散骨です。
「松島」はどんなところ?
松島は日本三景の1つで、東北ご出身の方はもとより、日本全国から観光や修学旅行などで一度は訪れた方も多いと言われる観光地です。
松島には、260余りの島が浮かび、その形や位置、伊達政宗との縁などから各島が名づけられています。
2011年の東日本大震災では、浮かぶ島々が防波堤の役割を果たし、松島の被害を抑えられたとも言われています。震災前後で島の形が削られた箇所もあり、景観が変わったところもあるそう。
伊達政宗の時代から現代まで、時代の流れや歴史を刻み続けている島が、松島です。
周辺には観光名所や有名な旅館、お土産店などが並び、年中観光客の活気にあふれている、非常に魅力的な場所です。
松島湾での海洋散骨の様子
松島湾は波もほとんどなく、穏やかな天気の一日でした。
この日、海洋散骨を執り行わせていただきました故人様のお一方は、
「お墓を作らずに、海洋散骨をしてほしい」
というご遺志だったそうです。
長い間、宮城を離れて暮らされていたそうですが、最期は地元の海に還してほしいというご希望だったと、ご家族様からお骨をお預かりした際にお話を伺いました。
故人様のご遺骨の散骨後、ご家族様に代わって献花を行い、松島の穏やかな海に手を合わせてご冥福をお祈りさせていただきました。