ディズニーランドに散骨?そんな都市伝説を検証

「ディズニーランドに遺灰を撒く人がいる。」
そんな噂が、都市伝説としてまことしやかに囁かれている。

もちろんテーマパークなどの私有地で散骨をすれば違法ですので、決して真似してはいけませんが、そんな散骨に関する噂についてご紹介いたします。

ディズニーで遺灰を撒く人々の噂

アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーが展開しているテーマパークであるディズニーパークは、世界で知らない人はいないほど超有名な遊園地です。

日本では浦安市に『東京ディズニーリゾート』がありますが、世界には日本、カルフォルニア、フロリダ、パリ、香港、上海の6箇所で事業を運営しています。

そして、『ディズニーパークでは密かに散骨をする人がいる』という話がアメリカでは以前から噂されていたそうです。

皆が夢の国を楽しんでいる園内で、散骨している人を目にすれば、非常に複雑な気分になることでしょう。
また、ディズニー運営側としてもイメージを損なうことかもしれません。

このことが事実かどうかを調査するべく、The Wall Street Journal(アメリカ経済紙)が取材を行なっています。

実際にあったディズニーランド施設内での散骨

アメリカのウォルトディズニーワールドやディズニーランドでは園内の職員にのみ分かるようなコードを用いて清掃の指示を出すことがあります。
例えば、“コードV”はお客様が嘔吐(vomit)際、“コードU”は尿(urine)を表します。

また、HEPAクリーンアップは、誰かが園内に愛する人の遺灰を撒いてしまった際に、微細な灰を集めて吸引する際の合言葉として使われているそうです。
HEPAは集塵機や空気清浄機などに用いられるエアフィルターの略語です。

ディズニーの広報担当者の話によると、このHEPAクリーンアップと称する遺灰の清掃は月に1回ほど行われているそうです。

ディズニーは当然のことながらこの行為に対して強く反対しており、遺灰を散骨する人を見かけた場合には即刻退園させるという。
ただ、遺骨を隠れて持ち込む人は後を絶たず、特に人気のスポットはホーンテッドマンションだという。

ホーンテッドマンションの散骨
その他、スモールワールドやパイレーツカリビアン、シンデレラ城周辺の芝生などに多く撒かれているという。

もちろん、私有地に許可なく遺灰を撒く行為は違法行為に当たります。

しっかりとルールを守れば散骨はアメリカでも可能

世界でもファンの多いディズニーランド、故人の好きだった場所に遺灰を撒いてあげたいという気持ちは理解できなくもない。

しかしながら、純粋に楽しんでいる人のすぐそば、しかも私有地であるテーマパーク内において散骨が行われる現状については残念と言わざるを得ません。

 

日本ではそんな人がいないと信じたいですね。

 

しっかりと決まりを守って行えば、アメリカも散骨は認められています。
事前に許可をとった国立公園内であれば人が少ないところで散骨を行うことが可能です。また、EPA(米国環境保護庁)のガイドラインでは3海里以上沖に出れば海で散骨ができます。

 

マナーを守って散骨は行いましょう。