粉骨をする時期はいつが適切?オススメの季節は?

  • 2019年6月13日
  • 粉骨
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「火葬後すぐに散骨しても構わないのでしょうか?」

とご質問を受けることがございます。

粉骨を行うのに際して適切な時期や決まりはあるのでしょうか。

本記事では、粉骨をいつ実施するか悩んでいる方へのアドバイスや、オススメの粉骨の時期をお教えいたします。

また、粉骨を依頼した際に、どのくらいの時間がかかるかの目安についても説明します。

年間1000柱以上の遺骨を扱う弊社にて、実際ご相談をされた方々のお悩みや、粉骨をされた時期についてのご紹介していきます。

本記事では以下の内容を解説いたします。

粉骨をする時期やタイミングは自由です

結論から言えば、粉骨を行う時期は実施される方が自由に決めて問題ありません。

仏教的にも「この時期でなければいけない」という決まりはありません。

 

実際、ご遺骨を粉骨されることが決まっている場合には、四十九日の法要の後や、散骨される日程(ご遺族様のご都合の良い日)が決まったらという場合が多いです。

また、親族が揃うご火葬の後すぐに粉骨して海洋散骨に向かう方もいらっしゃいます。

ご遺族の方が選んだそれぞれの供養に応じたタイミングで、遺骨の粉骨を行っていらっしゃいます。

みんなが粉骨をした時期をご紹介

ここでは実際に、ご遺族方々が遺骨を粉骨された際の実例をご紹介いたします。

火葬が終わってからその足で粉骨に

ご葬儀をされたのち、ご火葬が執り行われたその直後に、弊社に礼服で粉骨を行いにお越しになられたお客様でした。

粉骨を行なった当日、その足で飛行機に乗って散骨のために北海道へと行かれました。

「遺骨は、どこでも良いから散骨をしてほしい」

というお母様の遺言だったそうです。

そこで、故人様の行きたかった北海道で散骨することを、ご遺族の方で決められたそうです。

「今後の法要の手配やお墓の管理など、家族にも負担をなるべくかけないように」というのが故人の方のご遺志だったのかも知れません。

ご遺志を大切にされた娘さんご夫婦が、小さくなったお母様のお骨を胸に抱いて、北海道に向かうためにその足で空港へと急がれました。

最近では、通夜・告別式を行わず、納棺後すぐに火葬する「直葬」をされる方も増えています。

通夜等を行いませんので、葬儀にかかる費用を大幅に抑えられるだけではなく、遺族や高齢の参列者の体力的・精神的な負担を軽減することができます。

さらに、遺骨を納骨しなければいけない、納骨後もお墓や納骨堂の管理をしなければいけないなどと言った、その後の遺族の負担を軽減するために、火葬後に受け取った遺骨をそのまま粉骨をして、納骨以外の供養方法を選ばれる方も増えています。

四十九日を過ぎてから

「故人の方の魂がこの世から次の世へと旅立つ日」とされている、節目の四十九日。

四十九日を1つの区切りとして、遺骨をどのように供養をするかを決められる方が多いです。

遺骨を墓地に埋葬する場合は、四十九日の法要と一緒に納骨を行う場合が多炒め、お墓がない場合や、納骨の予定が無い場合、粉骨をする際にも四十九日を目安の時期としてお考えになる方も多いようです。

墓じまいをするときに

納骨していた遺骨をお墓から取り出して粉骨をした方は、菩提寺の住職の方と相談をして、墓じまいの段取りを取られた後にお越しいただきました。

お墓に入っていた遺骨は、地中の水分を吸っている場合が多いため、粉骨にする際には、しっかりと長時間乾燥を行います。

また、長期間の結露や外環境への暴露により遺骨にカビが生えている場合もありますので、殺菌も同時に行います。

墓守がいない、子供達が遠方に暮らしていてお墓の管理ができない、お墓の維持管理費を払い続ける経済的な余裕が無いなど様々な理由で、近年、墓じまいを選択する方が増えています。

命日や記念日・家族が集まれる日に合わせて

「気持ちが落ち着いてからゆっくりと供養の仕方を考えたい」

という方もいらっしゃいます。

しばらくは納骨をせずに自宅にてお骨壷を安置して、その間にどんな供養の仕方があるのか、どのような方法なら遺族が納得がいく形なのかをよく検討される方もいらっしゃいます。

最終的に粉骨を選ばれた場合には、故人の方の1年後のご命日や、何かの記念日(故人の方の結婚記念日など)に合わせて、粉骨を行う方が多いです。

また、親族が皆、いつでも集まれるような近い地域ではなく、遠方で暮らすご家族の方がおられるかたも多いのではないでしょうか。

大型連休の日や、家族で合わせて休みが取れる日などを優先して、粉骨の日を選ばれる場合もあります。

散骨のオススメの季節は春と秋

穏やかな散骨の日和海で散骨をする場合には、波の高さや天候に注意して、遺骨を撒く方の安全を第一に考えなければいけません。海がおだやかで気候が良い日を選びたいですね。

散骨は気候が穏やかな春や秋にかけて行うのがオススメです。

夏場の暑い時期や台風の時期、寒い冬時期を避けた散骨が好まれます。

特にご家族様が集まりやすいゴールデンウィークや連休は予約が混み合う場合もあるので、早い段階でご予約されるのが良いでしょう。

実際の粉骨にかかる時間は?

粉骨自体にかかる時間は、ご遺骨の量にもよりますが、

おおむね1時間程度です。

ただし、お墓に長いこと眠っていたご遺骨の場合は粉骨の前にしっかりと乾燥も行う必要があるため数日かかります。

粉骨を専門の業者に頼む場合には、郵送や持込で依頼します。その際、預けたのち粉骨された遺骨が返送されて来るという形態の業者もあれば、遺族の方が立ち会って粉骨の様子を見届けられる場合もあります。

遺骨を預けて返送されるのを待つ場合には、業者により数日間かかります。

また、立会いの場合の所要時間が業者によって異なり、予約が必要な場合が多いです。どのくらいの人数が立ち会える場所なのか、複数台の車で赴いても差し支えない場所かどうかについても、立会い粉骨を依頼する場合には確認をしておきましょう。

ちなみにカノンでは、ご自宅に安置してあったご遺骨の場合1時間程度でご遺骨を粉骨してお返しさせていただきます。お立会いも無料ですので、安心してお越しください。

もし、ご自身で粉骨する場合は梅雨時期は避ける

遺骨の継承者が自宅で粉骨を行うことももちろん違法ではありませんので、遺族の方たちで粉骨を行うことも可能です。

ただし、遺骨を粉砕することによる精神的な負担や、道具を揃えたりする労力を考えると実際に自身で行うメリットは少ないかも知れません。

もしもご自身で粉骨を行う際には、家の中の湿気が多い梅雨時期や、雨の日などは避けましょう。

また、粉骨した遺骨は水分を含みやすくなり、のちのちカビが生える原因にもなりますので真空パックをするなどの適切な処置が必要です。

詳しくは「自分でできる?粉骨の方法」をご覧ください。

弊社に依頼される場合は梅雨時期でもしっかりと湿気対策を行いますので問題なく粉骨できます。