ペットの遺骨を庭に撒こうと思けど、自分で粉骨ってできるものなのでしょうか。
そもそも自分でペットの遺骨を粉骨してもいいものなんでしょうか。
自宅に眠る愛犬・愛猫のお骨壷いずれは自分の手で撒いてあげようと思っている方も多いようです。
カノンをはじめ、粉骨専門の業者に依頼をすると少なからず費用もかかります、また、近くに依頼できる業者がなければ郵送の必要がありますが、大切なペットちゃんの遺骨を郵送する心配があったり、愛するペットちゃんの供養は自分の手で・・・と思う方は、「自分でできないかな?」とお考えになってこのページにたどり着いたのではないかなと思います。
本記事では年間1000柱以上の遺骨を扱う遺骨の専門家が、ペットの粉骨に関する疑問にお答えいたします。
ペットの粉骨って自分でしてもいいの?
はい、ご自身でペットの遺骨を粉骨しても問題ありません。
ですが、道具の準備や、自分で遺骨を砕くことに心理的な抵抗がある方にはおすすめしません。
遺骨は愛するペットの生きた証です。
もしご自身で粉骨する場合には、敬意の念を持って丁寧に粉骨してあげましょう。
ご自身が所有されているペットちゃんのご遺骨であれば、粉骨を自分で行なっても誰に咎められることではありません。
一度粉骨してしまうと、元の形に戻すことはできませんので、十分に他のご家族様ともご相談されてから実施されるのが良いでしょう。
自分でペットの遺骨を粉骨することは違法ではない?
最後に、自分でペットの遺骨を粉骨することは、法的に違法ではありません。ただし、粉骨後の遺骨の取り扱い方として、海洋散骨や樹木葬、埋葬を行う際には近辺の環境にも配慮する必要があります。
※ペットちゃんの場合、家族の手で遺骨を土中に埋葬することは違法ではありませんが、故人様の遺骨の場合には、自治体で許可された墓地や樹木葬許可地以外へ遺族が勝手に土中へ埋葬することは法律によって禁じられています。
ペットの遺骨を自分で粉骨するメリット
粉骨を自身で行うかを検討するために、ペットの粉骨を行った際のメリットとデメリットについて挙げてみます。
それぞれのメリット、デメリットを考慮した上で、実際に自分で粉骨をするかどうか考えてみましょう。
自分で粉骨すれば費用はかからない
自分で粉骨すればお金はかかりません。
粉骨するにあたり、すり鉢などの自宅にある道具を代用できれば、費用はゼロです。
扱うのが遺骨であることを踏まえて家にある道具を使用してもいいかはしっかり家族と相談してくださいね。
信頼できる業者を探す必要がない
大切な遺骨です。
自分で粉骨をすれば、他の人に預けて遺骨を雑に扱われないかといった心配や、調べてもちゃんとした業者なのかどうか分からないといったを不安に悩む必要もありません。
粉骨はカビを防止しながら遺骨を長期保管できる
粉骨を行う目的の1つとして、ペットちゃんの遺骨を長期間にわたってカビから守りながら保管することをが挙げられます。「遺骨にカビが生えるの!?」と驚かれる方もいらっしゃいますが、火葬後の遺骨は非常に乾燥していて、適切に扱わないと空気中の湿気を吸い込みやすい状態になっています。そのままの状態で、カビの発生条件が整うことで、遺骨にもカビが生える可能性は十分にあります。
カビの発生を防ぐためには、遺骨を細かく粉状にすることで空気に接する面を減らして保管することが有効です。遺骨をそのままの状態で保管すると、湿気や温度の影響でカビが生えやすくなる可能性がありますが、粉骨することでより小さい容器に保管したり真空パックを行うことで空気に接する面が減り、カビのリスクを低減できます。これにより、長期的に遺骨を清潔かつ安全に保管することが可能です。
遺骨を分骨して供養するため
分骨とは、遺骨を複数の場所に分けて保管したり供養したりすることで、ペットちゃんとの思い出を様々な形で残すことです。例えば、家族の一人一人が遺骨の一部を手元に置きたいと希望する場合や、異なる場所で供養したいと考える場合に粉骨は非常に便利です。また、分骨することで、ペットちゃんが親しんできた場所に遺骨を部分的に散骨することも可能となります。
粉骨によって遺骨を細かくすることにより、分骨の際の取り扱いが容易になり、様々な容器や保管場所に適した形で遺骨を収めることができます。特に手元供養を考えている場合、小さな容器に収めるために粉骨は欠かせない工程となります。さらに、分骨を通じて家族間での絆を深めたり、ペットの思い出を共有することができ、心理的な安らぎを得ることもできます。
このように、粉骨することは単に遺骨を小さくするという技術的な側面だけでなく、個々の供養のニーズに応じた柔軟な対応を可能にする方法でもあります。ペットの生前の思い出を多くの場所で大切にしたいと考える方にとって、粉骨は非常に有効な手段です。分骨によって、ペットの存在を身近に感じ続けることができ、心の平穏を得ることができるでしょう。
海洋散骨や樹木葬など、遺骨を自然に還す準備のため
粉骨は海洋散骨や樹木葬など、遺骨を自然に還すための準備にも適しています。粉状にすることで、遺骨が自然に溶け込みやすくなります。あとから形のある遺骨の状態で他の人が発見して大ごとにならないようにするためにも、散骨のガイドラインとして自然葬をする場合には遺骨を粉骨にすることが推奨されています。
自分で粉骨するデメリット
粉骨に必要な道具を結局揃える必要がある
粉骨をするために道具が必要です。
粉骨に必要な道具はあまり多くありませんが、最低限以下の3つを用意しましょう。
・乳鉢(すり鉢)
・手袋
・マスク
乳鉢を購入するのであれば3000円程度の費用で購入可能ですが、他の用途で使用しないなら、少しもったいない気もします。
もし、ペットの粉骨をご自身で実践するならこちらの記事が参考になります。
遺骨を砕く作業は精神的に辛い?
なかなか遺骨を砕く作業というのは自分では心情としてできないものです。
ほとんどの方が粉骨を依頼する理由でもあります。
蓋を開けて、愛するペットの遺骨を眺めると、皆さん涙が自然と流れてきたり、遺骨を見て一緒にいた時を思い出されるたりしていらっしゃいます。
精神的に辛くなるようであれば遺骨を自分で粉骨する作業はオススメはしません。
遺骨が大きいと意外に時間と体力が必要です
遺骨の量が多い大型犬などの場合には、粉骨するのに想像以上に時間がかかるかも知れません。
手作業で綺麗なサラサラのパウダー状にするには時間をかけてゆっくりと遺骨をすりつぶしていきます。
特に大型犬の遺骨は固い部分も多いので、相当の体力も必要です。
自分でペットの遺骨を粉骨するのにかかる料金は?
自分でペットの遺骨を粉骨するのにかかる料金ですが、前述のような機材を揃えた場合、マスクや手袋、刷毛やスプーンなどは100円ショップなどでも揃えられますが、粉骨にかかる機材や機械、道具は2,000円〜5,000円くらいかかります。その後の容器となる骨壷は数千円から1万円を超えてくるものもありますので、選ぶ骨壺によって料金はかなり左右されますが、総じて5,000円前後+自分自身で行う労力がかかります。
料金的な面で言うと、ペット粉骨を専門業者に依頼するよりも安くは済むかもしれません。しかし、道具の準備や自分で行う心理的な抵抗や手間、使用した機材の処分などを考えると、専門業者に依頼するのも1つの選択肢として考えられることと思います。専門業者の場合、粉骨後の容器も料金の中で準備してくれている場合もありますので、依頼した料金の範囲で最終形態がどのように遺骨を返されるかは、専門業者のホームページや問い合わせで確認しておくと良いでしょう。
また、経験豊富な専門の業者の場合には、粉骨後の遺骨の体積などもよく熟知していますので、粉骨後の遺骨の体積に応じた適切な入れ物や保管方法を料金の中で提案してくれるでしょう。
立会い粉骨なら、自分で粉骨しなくて済みます
いかがでしたか。
上記で挙げたデメリットが気にならない方であればご自身で粉骨されても良いかも知れません。
もし、カノンにペットの粉骨を依頼される場合は、粉骨に立ち会って作業を見守っていただくこともできるのでご安心ください。
もちろん立会いは無料です。
また、粉骨後に必要なくなった骨壷は無料でお引き取りしますので、処分に困る心配もありません。
粉骨後もずっと自宅で保管して置けるように、乾燥・UV殺菌後に真空パックしてお返ししております。
やっぱり自分で粉骨するのは難しいと感じたは、どうぞお気軽にお問い合わせください。