飼い主様の中には、いずれご自身に万が一の事があった場合に、家族同然の愛するペットちゃんのご遺骨と一緒に散骨をして欲しいと望まれる方もいらっしゃいます。
また、自分が亡くなった後に散骨を任せるのであれば先に旅立ったペット達のためにも実際には準備をしておく必要もあります。
弊社にお越しになられたお客様の中には、ペットの遺骨は将来自分の遺骨と一緒に海に散骨してもらいたいというお声もよく聞きます。
本記事では、ペットと一緒に散骨するカノンの散骨プランや、飼い主の皆さんがなぜペットと一緒に散骨してほしいと思っているのかについてご紹介したいと思います。
ペットと一緒に散骨する海洋散骨プラン
カノンでは、故人様とペットちゃんのご遺骨を一緒に散骨したいというご要望にもお応えしております。
代行散骨では3つの地域(宮城湾、東京湾、沖縄県沖)からお選びいただけます。
(例)故人様+ペット ちゃん 計2柱の依頼
48.000円(税込)
(24,000×2柱)
内容:散骨代行費、粉骨費用、骨壷処分費用、散骨証明書
*粉骨はお立会いいただくことも可能です。
詳しくは以下の海洋散骨代行プランをご覧ください。
なぜ、ペットと一緒に散骨して欲しいのか
ペットちゃんを亡くされた方に話を伺うと、自分の骨と一緒に散骨して欲しいという話をよく耳にします。
ペットを大切な家族の一員として迎え入れ、愛情を注ぎ育てられて安らぎや癒しを感じ、充実した生活を送ってきた方も多いでしょう。家族同然の絆で結ばれる方たちもいます。そんな大切な家族だからこそ、ペットちゃんと共に安らかに眠りたいという願いも生まれてきます。
ペットちゃんのご遺骨と一緒の散骨を希望するのには、次のような理由があるようです。
・ペットと一緒のお墓に埋葬することが許可されていない。
・ペットの遺骨をお墓に入れることについて先祖や家族、親戚の理解が得られない。
・今後墓を守ってくれる人がいないためにお墓自体を持つ必要性がない。
・自然に還っていくという散骨のイメージがお墓に入るよりも良いから
・後世の代に迷惑をかけたくないから
晩婚化や少子化がニュースになる現代の日本社会において、子供がいない夫婦や独身の方にとってご先祖様のお墓の管理は深刻な悩みとなっています。さらに、次の代に任せることができないと感じている人たちにとって、一緒に暮らしていたペット達の遺骨をどうしたらいいのかというのはさらに問題解決のためのハードルが高くなるようです。
お墓に入れたところで、将来管理することができないという悩み。
また、宗教上の理由も含め、ペットなどの動物と人を同じお墓に埋葬することがあまり良くないという人もいます。
個人で入るお墓ならともかく、家族や親族といった同じお墓を利用する人や、同じ墓地や霊園を使用する人にとって快く思われないこともあり得ることです。
そのため、ペットちゃんの遺骨を自分が亡くなるまでは自宅で手元供養され、粉骨したペットちゃんのお骨とご自分のご火葬後のご遺骨を粉骨し、一緒に散骨して欲しいという方もいらっしゃいます。
ペットと別々の場所に弔われるよりも、ともに同じ場所で供養される「散骨」という選択は、終活の広がりとともに増えているようです。
ペットと一緒に入れるお墓も
日本において、宗教上の理由からペットと一緒に入れるというお墓はまだまだ少ないのですが、
時代の流れとともに、ペットと一緒に入れるお墓も少しづつ増えてきています。
ペットも入れるお墓を管理するのは宗派不問・無宗教の霊園が多いようです。
宮城県においてペットと一緒に入れるお墓は現状数カ所あるようです。
仙台市にあるみやぎ霊園は、ペットと一緒に入れるお墓/The Garden(ザ・ガーデン)があり、人とペットの遺骨を同じ区画に納めることができるようです。
また、松島町のマイメモリー樹木葬のびるでも、ペットと眠ることができる樹木葬を行なっています。
インターネットで墓地の検索サイトを調べる際の注意点としては、お墓の条件に「ペット可」とあっても「一緒にお墓に入れる」ということを意味しているわけではない場合があります。
ペット可の霊園の中には同じ敷地内にペット専用のお墓があり、飼い主と同じお墓に入ることはできないものもあります。
また、ペット専用のお墓でもペット個々のお墓が作れる場所もあれば、ほかのペットと合同で埋葬する合祀墓もあり、同じ『ペット可』でも内容が異なることがあります。
霊園によって様々な違いがございますので、事前によくお調べになられ、ペット可であってもペットと一緒に入れるかどうかということはきちんと確認をとったほうが良いでしょう。
自分が亡き後のペットの遺骨は誰に託す?
自分とペットの遺骨を一緒に散骨してほしいという場合、遺言書にその旨を書き記しておくこともできます。
ただし、法的拘束力を持って実行してもらえるものではありませんので、あくまでお願いとして記しておくことになります。
生前の想いを家族に伝え、当人が逝去した後に故人の遺志を伝える手段である「遺言書」。 もし、亡くなった後の葬儀の方法や散骨…
もしも、ペットより先に自分が亡くなってしまったらという場合には、ペット信託にペットの今後をお願いするのも一つの手です。
「ペット信託」自分が先に亡くなるもしもに備えて
飼い主様のもしもの場合に備えて、ペットの飼育を任せられる人を定め、その人にペットの養育費(飼育費)として財産を残す「ペット信託」という仕組みがあります。
あらかじめ財産の管理を信頼できる人に託し、自分がペットちゃんを適切に飼うことができなくなってしまった時は、その財産から新しい飼い主様に飼育費を支払い、ペットちゃんが生涯を幸せに送ることができるように契約をします。
生前でもご自身が飼育できなくなった場合は利用できる制度ですので、ペットちゃんの今後の不安が解消され、安心です。
信託会社も最近では増えてきており、生前に信託会社へ依頼し飼育に掛かる費用を預けておける仕組みになっています。
詳細は会社により異なるので各社の内容をしっかりと確認するとよいでしょう。
また、個人で信頼できる友人や家族に「管理者」になってもらい、飼い主さんと管理者の間で契約を結ぶ場合もあるようです。管理者は子ども(成人)や夫・妻が多いです。
時代の流れと共にペットちゃんの存在は、動物としてのペットという考えから変化し、生活の中で共に過ごす時間が増え、心の拠り所となり、癒しや安らぎを与えてくれる家族の一員として、とても大切なパートナーとの考えとなってきています。
「自分の死後も一緒でいたい」「ずっと一緒に安らかに眠りたい」と思うのは普通のこととして受け入れられつつあります。
見送る側の家族として散骨の知識を正しく把握し、後悔のないよう尊厳あるお見送りをすることは、とても大切なことかと思います。