粉骨業者の選び方ガイド

たくさん粉骨業者があるけど、どんな違いがあるの?

結局どこ粉骨業者がいいの?

本記事「粉骨業者の選び方ガイド」では、粉骨業者だからこそ分かる違いや本音を交えながら、数ある粉骨業者の中からご家族様が安心して依頼できる粉骨業者を選ぶためのポイントをご紹介します。

選ぶ前に!粉骨業者の違いを知ろう

粉骨業者を選ぶ前に、自分が依頼する先がどんな種類の粉骨業者なのかを事前に知っておくと良いです。

粉骨をしてくれる業者は大きく3つの種類に分けることができます。

粉骨を主に行っている粉骨専門業者、依頼者と粉骨業者の紹介を行っている粉骨仲介業者、海への散骨を主に行っている海洋散骨業者です。

粉骨専門業者

粉骨専門業者は言葉の通り粉骨を主に行う業者です。

ご遺骨をお預かりし、粉骨前の遺骨の状態によっては乾燥を施したり、保管状態を良くするために真空パックしてお返ししたりしています。

粉骨後、散骨を希望されるお客様には散骨できる船を持つ海洋散骨業者を紹介したり、その後の散骨を自社で引き受けているところもあります。また、墓じまいや樹木葬への紹介をするところも多くあります。

ご自身で散骨をされる方や、遺骨を粉骨にして自宅に安置しておきたい場合にオススメです。

粉骨仲介業者

数ある粉骨業者を多数紹介するホームページなどを運営する業者です。

電話すると粉骨専門業者や散骨業者を紹介、斡旋してくれます。ウェブ上で一括の比較検討がしやすいので相見積りを取りやすいのがメリットです。

ホームページでの広告料や紹介料を登録する粉骨業者、散骨業者から貰うことで収益を生んでいます。費用が上乗せされていることもあるため粉骨専門業者に直接依頼するよりも割高になる場合もあります

海洋散骨業者

海洋散骨業者は、海洋散骨のために粉骨を行っています。船をチャーターしてご家族で散骨したいという方にはオススメです。

ただし海洋散骨が前提の粉骨となるため、粉骨に関する工程の説明が少なかったり、粉骨だけの依頼は相場と比較して料金が高く設定されている場合があります。

粉骨業者の選び方【6つのポイント】

粉骨業者はサービス内容も様々で、ニーズの高まりに比例して首都圏はもとより全国各地に増えつつあります。ホームページを検索すると粉骨業者がたくさん出でくるので選ぶのに悩むところです。

遺族の方が安心して任せられる粉骨業者かどうか、各サービス内容を比較検討して選びたいですね。

ここでは粉骨業者選びに役立つ、次の6つのポイントをご紹介していきます。

粉骨業者の選び方6つのポイントはこれ!

・実店舗はあるか

・遺骨の持ち込み、立会い粉骨は可能か

・料金は明確に提示されているか

・粉骨サービスの内容を確認しよう

・電話対応での印象

・粉骨業者の口コミや評判は良いか?

選んだ粉骨業者に実店舗はあるか?

故人の遺骨を持ち込むことができる窓口となる実店舗があるかどうかは、信用のおける業者かどうかを見極める1つの要因です。

一等地に所在地だけを置いたバーチャルオフィスなどを利用していて、実態は別のところにあるということもあります。

持込ができれば、その場でわからないことや不安なことは係りの人に直接聞くことができますよね。

故人のお骨を預ける立場のご遺族にとっては安心となることでしょう。

また、「立会いができます」と案内をしているところは信用がおけるでしょう。

作業をしているところを見せることができるのですから、作業場や機材を衛生的に管理している証拠にもなります。

遺骨は持込みができるか、立会い粉骨が可能か

店舗があっても持込みや立会いでの粉骨対応をしていないという業者も存在しています。

粉骨を業者に依頼する際には、遺骨を一旦業者に預けなくてはいけません。

その方法が郵送での受付のみで、持ち込みや立会いができない業者は実は注意が必要です。

お客様を呼べる事務所がないのかもしれませんし、粉骨の様子を自信を持って見せられないのかもしれません。

理由は様々でしょうが、正直なところ、粉骨の作業効率や利益追及を重視するならば全て郵送の方が楽かもしれません

ただしそれは遺骨を丁寧に扱ってもらいたいと思う遺族の目線とはすこし違う価値観かもしれません。

大切な故人の遺骨です。

たとえ郵送で依頼する場合であっても遺族が持込・粉骨の立会いができる業者なのかを調べてから選びましょう。

遺族が遺骨を持ち込んで業者の顔を見られるのが一番安全で安心ではあります。

ただし、足を運べる距離に粉骨業者がない時には、郵送という選択肢を選ぶことになるでしょう。

その場合にも、業者の説明や案内が丁寧でわかりやすいかどうか、送料はどのように負担するのかなどもよく確認してから依頼するようにしましょう。

料金は明確に提示されているか?

各粉骨業者によって、粉骨サービスの内容や価格は様々です。

「遺骨粉骨¥○○○○〜」と、他社よりも一見安価に粉骨を請け負うと表示している業者もありますが、

追加料金が増えて実際には予想よりはるかに費用が高くついたということもあります。

一般的な追加料金としては、乾燥洗浄骨壷のサイズの違いによって価格を変えているところが多いです。

粉骨を行う際、もしそのご遺骨が一度お墓に埋葬されていたご遺骨だとしたら、粉骨だけではなく「乾燥」という工程も必要になります。水分を含んでいる状態での粉砕作業では遺骨をサラサラな状態にすることはできません。

また、洗浄は、お骨が長期間の保管によるカビや土などの汚れ度合いに応じて必要な場合、お骨を綺麗に洗った後で粉骨するということで追加料金が発生することもあります。

大きい骨壷のサイズは値段が高くなる?

遺骨が入る骨壷は、小さいサイズですと2寸と言うものから、骨格の大きな方の全骨量を納めるための8寸と言うサイズまで、様々な大きさがあります。

「寸」と言う規格はあまり馴染みがありませんが、葬儀業界では今でも一般的に使われている骨壷の大きさの表記になります。

遺骨をどのサイズの骨壷に納めて返骨されるかは、地域によっても異なる場合があります。

一般的に関西では部分収骨と言って、全ての遺骨は納めません。部分的なお骨のみを比較的小さなお骨壷に納めて返される場合が多いです。

一方、東北や関東では全骨収骨が一般的で、遺族の胸元で抱えられるような大き目の骨壷に納めて返骨される場合が多いです。

実際、ご自宅のお骨を粉骨するとなった際にはご自宅の骨壷の大きさをよく確認した上で、正式な料金を確認しましょう。

また、骨壷ではなく木箱や布袋などに入っている場合もありますので、粉骨する際の料金がどうなるかなどは個別に確認が必要です。

粉骨サービスの内容を確認しよう

粉骨業者を選ぶ際に、価格の安さだけで選ぶのではなくサービスの内容をしっかりと確認しましょう。

粉骨をした後の供養の仕方によって、粉骨の梱包の仕方は変わります。また、遺骨の送料や税込かどうか、自分にあったサービスがあるか事前に確認しておきましょう。

希望に沿った梱包をしてくれるか「真空パックや散骨用の紙袋」

一番安価なプランだと紙袋やビニール袋に納められて返されるという場合があります。

また、木箱に入れるとプラス料金がかかったり、保管状態を良くするために真空パックや、散骨用の紙袋を希望するとや追加料金がかかる場合もあります。

すぐに散骨をするので最低限の梱包で良いという場合は簡易なビニール袋でも良いのかもしれませんが、

自宅に保管したいという場合や、散骨を複数の場所に撒きたいといった場合に対応してもらえるかを確認しておきましょう。

希望を事前に伝え、親身になって相談にのってもらえる業者を選ぶことが重要です。

散骨まで引き受けてくれるか

ご遺骨を粉骨した後、ご家族様の都合によっては「そのまま海洋散骨も代行してほしい」という場合もあるでしょう。

その後の散骨も一括で任せたい場合には、散骨も代行してくれるところを選ぶと、ご遺族の方の申し込みも一度で済んで良いのではないでしょうか。

その際には自社で粉骨から散骨まで一括して行なっているのか、他業者への紹介なのかを聞いておくと良いかもしれません。

散骨を代行でお任せする場合は数万円で安くすみますが、チャーター船に一緒に乗って散骨を行いたいという場合は、安くても10万以上の費用がかかってきます。

せっかくお金を出すなら希望の海域や船のグレードなども選べる業者を考えておくと良いでしょう。

電話対応での印象

ホームページの情報だけでは、具体的なサービスの内容や正確な料金などが不安な場合もあることと思います。

そのような時には、思い切って粉骨業者に電話をして問い合わせてみましょう。

丁寧に遺骨を取り扱ってくれる会社かどうか、電話口での対応も1つの判断材料となると思います。

粉骨業者の口コミや評判は良いか?

遺骨を細かくする「粉骨」という言葉がまだ馴染みがない方も多いのではないでしょうか。

粉骨を行う業者が増え始めたのもここ十数年の出来事ですので、まだまだ口コミ数や体験者の方の評判を耳にする機会も少ないかと思います。

所在を明確にし、Googleマップなどに会社を登録している粉骨業者の場合、少しずつではありますが、行った方や利用した方の評価が記載されている場合もあります。一部参考になる情報もあるかと思いますので、そういった口コミをチェックしてみるのも良いかと思います。