海外で散骨したい!人気のハワイやバリ島、ルールや散骨業者を紹介

「私が死んだらハワイの綺麗な海に散骨して欲しい。」

家族で行った海外旅行の思い出。

いつか話していたそんな言葉を思い出して、亡くなった母の遺骨を海外で散骨してあげようと思ったあなた。

故人の希望を叶えてあげたいけれど、実際どうしたらいいのか分からない。

ここでは、そんな時に役立つ情報や、海外で散骨する際に気をつけるべきこと、関わってくる法律、費用などをご紹介いたします。

外国での散骨で気をつけることは

まず、海外で散骨したいと思った時に気をつけることは、その国の法律です。

日本において散骨は”節度を持って行われる限り”、罪に問われたりすることはありませんが、渡航先の国によって遺骨の扱いに関する法律は異なります。

まずは情報を集めて希望する国で散骨ができるかどうかを調べましょう。

また、その国の宗教背景や、宗教観において遺骨を自然に還す『散骨』という行為がどのような捉えられ方をしているのかを知っておくと、現地へ行った際に役に立つでしょう。

 

例えば、アメリカでは人口の7割以上がキリスト教徒です。

キリスト教カトリックの教えでは死後の魂は天に召され、神の元へ導かれると考えられてます。

誤解を恐れずに言えば、「葬儀は故人の死を悲嘆するのではなく、新たな魂の旅立ちを祝福すること」と捉えられています。

そうした宗教観に基づいた散骨では、セレモニーもダンサーによる踊りや賛美歌の斉唱で明るく亡くなられた方の旅立ちを祝うこともあります。

海外では散骨を通して、日本の一般的な葬儀の厳粛なイメージとは異なった体験をすることもできることでしょう。

 

また、法律的・宗教的にも問題が無くとも、その国の常識、良識に照らし合わせ問題ないかは確認をしておきましょう。

観光地で人が多く集まっている場所や、近隣の住民や商業に迷惑がかかる場所を避けるよう、

散骨場所の確認をしておくことも必要です。

行った先でトラブルにならないために、マナーを守った散骨を心がけましょう。

【渡航前の注意点】

1.散骨地の法律について確認

2.散骨地の宗教背景の確認

3.散骨場所の確認

(マナーを守って散骨できるかを、地域の利用者の状況、近隣住人の心情、商業地域ではないか等)

遺骨の機内持ち込み〜渡航時の注意点〜

いざ、海外へ散骨しようと思った時、遺骨を飛行機に持ち込むことに問題はないのでしょうか。

気になる渡航時の遺骨の機内持ち込みについて

詳しくご説明していますので参考にしてみてください。

海外散骨にかかる費用は?

では実際に海外で散骨をする場合にかかる費用はどのくらいになるのでしょうか。

例えば、家族4人で散骨のためにハワイに行った場合、総額では約80万円ほど費用がかかるでしょう。

海外散骨の費用総額の内訳で一番大きなコストは渡航費用で、飛行機チケットや宿泊費で3泊5日を過程した場合60万程度にはなるでしょう。

通常のシーズンで往復の1人分のチケットは8.5万円程度。

宿泊費は幅がありますが、4人部屋で1泊平均3.5万円くらいです。それに食事代や移動費といった予算を渡航費は含んでいます。

また、遺骨はそのままの状態で散骨してはいけませんので、必ず散骨する際には粉骨を行います。

おおよそ、粉骨の費用は2万円程度です

なぜ、粉骨しなければいけないのかについては別の記事でご説明いたします。

また、ハワイでは海岸沿いで散骨をしてはいけないため、船をチャーターして沖合に出て散骨を行うことになりますので、

ボートのチャーター費用として平均15万円ほどかかります。

海外散骨 費用の目安

ハワイ海洋散骨(家族4人で散骨した場合)

4名分の渡航費  60万円(3泊5日)
チャーターボート 15万円
事前粉骨     2万円

総額約 80万

*小さな墓地1区画の購入費程度で家族でハワイに行けます

 

意外と海外で散骨するには費用がかかるんだなと思った方もいるかもしれません。

ただ、一番コストのかかる渡航費は工夫次第でかなり低く抑えることが可能になるでしょう。

加えて、国内で小さなお墓の区画を購入して遺骨を納骨する場合、普通は80万〜200万の費用がかかると言われています。

お墓を購入後にも毎年の管理料や法要のお布施といったことまで考えると海外での散骨も決して高くはないのかもしれません。

 

ちなみに、カノンでは遺骨を海外で散骨する際の事前粉骨や、保安検査時に提出できる粉骨証明書を発行しています。

海外の散骨に関して気になることがあればいつでもご相談ください。

ハワイで散骨する

ハワイ 散骨ハワイ州の州法では散骨に対する規制はありません。

個人の土地については所有者の許可があれば散骨は可能です。

海洋散骨については連邦水質汚染防止法で海岸より3マイル(約4.82km)以上沖合で撒かないといけないというルールがあるため海岸やプールなどへの散骨は許可されていません。

ハワイでは海洋散骨ツアーが多数設けられており、数あるツアー、オプションの中からお好きなものを選択し参加することが可能です。

費用はハワイの滞在場所からの往復送迎、船舶使用料、証明書、フォトCD、供花/花かご、聖書朗読、讃美歌生演奏、チップ、税金 などが含まれて10万~20万が相場です。

ハワイの美しい海中を堪能できるグラスボトムボート、フラダンサーの乗船による海上ダンス、賛美歌生演奏等、まさに天国への旅立ちを感じられるひと時が期待できます。

グランドキャニオンで散骨する

グランドキャニオン国立公園は、アメリカのアリゾナ州北西部にあり、世界遺産に登録されている歴史ある場所です。

アメリカで最も古い国立公園のひとつであり多くの化石が発見された貴重な場所でもあります。

アメリカ合衆国の法令、連邦法で散骨を規制するものはなく各州が定める法令、州法などで散骨についての指針を示す程度であり、ほとんどの州では常識の範囲内で散骨して良いというのが実態です。

しかしグランドキャニオンはその歴史性、多くの観光客が訪れたり、周辺が様々な宗教背景を持つ先住民の居住区であることを考慮すると散骨に適している場所とは言えなさそうです。

グランドキャニオンを主に取り扱うツアー会社に問い合わせたところ散骨の前例はなく、またグランドキャニオン国立公園内で散骨を行うことは難しいだろうとの判断でした。

グレートバリアリーフで散骨する

グレートバリアリーフ 散骨透き通る海が美しく日本からの旅行客も多いグレートバリアリーフ

シュノーケリングやマリンアクティビティが人気で散骨には不向きと思われがちですが現地の散骨代行業者も存在しており散骨は可能です。

ケアンズからクルーザーやカヌー、グラスボトムボートなどを利用し人が少ない離島周辺を訪れ美しい海に囲まれ散骨を行うことが可能です。

また熱気球から散骨するというプランを用意している会社もあります。

グレートバリアリーフで散骨する場合の値段は日本からの渡航費、宿泊費を含めず40万~50万程度が相場でしょう。

バリ島で散骨する

バリ島と言えば葬儀が有名な国です。

バリ人の信仰するバリヒンドゥ教では、人生の最後の儀式は宗教上で最も重要な儀式とされ盛大に行われます。

多くのバリ人は輪廻転生を信じており、天に召される事は次の世界に行く喜ばしい事のため盛大な葬儀を行います。バリの葬儀を見るために旅行へ行く人たちもいるほどです。

一方、バリ島では散骨のためのツアーなどはほとんど設けられていない状況です。

実際散骨を行った人の体験談をみても海洋散骨であればシュノーケリングツアー等を催行している現地の旅行会社やガイドに事前に確認するなどして個別に行っているようです。

海外で現地の日本人対応の散骨業者

海外で散骨を行いたいと思った時、ご自身で準備して行ければ良いのですが

日本人が対応してくれる散骨業者がいれば安心です。

ハワイ、グレートバリアリーフなどの国外での散骨業者や散骨ツアーをご紹介します(comming soon)